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バックヤード
-収納や洗濯室の種類と作り方-

収納や洗濯室などのバックヤードは、文字通り、表の部分(LDKや寝室など)をきれいに保つための重要な裏方です。

バックヤードの作り方次第で、表の部分の美しさ、快適さが変わってきます。

自分にあったバックヤードを正しく作るポイントは、

・収納したいものを具体的に決めましょう。
・必要なものが必要な場所に片づけられるようにしましょう。

 ①部屋まるごと収納

 ②隙間収納 (欲しいところに欲しい分だけ)

  ③洗面室のバックヤード

  ④キッチンのバックヤード








①部屋まるごと収納

納戸やウォークインクローゼット、パントリーと呼ばれるような部屋ごと収納。

部屋一室を収納にするメリットは、なんでもどんどん入れてしまえること。

小物も大きいサイズのものもなんでも入れ込むことができます。

最近では、家族みんなの洋服を一室にまとめて収納してしまい、衣替えの必要もなく、毎日の洗濯物の収納も一室に片づけられて便利 という考え方もあります。

部屋まるごと収納のデメリットは、部屋の中に収納スペースと通路が必要になってくるので、 各個室の壁にクローゼットを設置する場合よりもトータルで広いスペースが必要になるということ。

取りに行く手間がかかるため、各室で頻繁に使いたいものの収納には向いていません。








②隙間収納 (欲しいところに欲しい分だけ)

部屋まるごと収納と反対に、いろんな空間の隙間を利用した収納の実例です。

こちらは、段差を利用した収納。

LDKの中に段差があると、空間に変化がでていろんな「居場所」ができるというメリットがありますが、副産物として床下収納をつくることができます。


この位置の収納は身近で使いやすいので、小さなお子さんのいるご家庭では、お子さんのおもちゃや道具入れとして活用されているところが多いようです。


「子供が自分で片付けするようになった」と言う声も聞きます。
自分専用の隠れた収納場所というのは子供心をくすぐるようです。


床下の引出し収納をつくるとそれなりの金額がかかってしまうので、予算を抑えたい場合は、 扉だけをつくり付けて、プラスチックのキャスター付き収納ボックスを購入していれるという手もあります。



その他、ベッド脇につくり付けた収納には必要な時にさっと取り出せるようブランケットなどの寝具をしまったり、 リビングに面した階段下収納には、ハサミや薬品などの小物を入れたり。


使いたい時にすぐに取り出せる場所にあると、片づけるのも苦ではないのでお部屋の中をすっきりきれいに保つことができます。











③洗面室のバックヤード

洗面室まわりの収納と洗濯室の実例です。

洗面室はコンパクトな割には必要な物が意外と多い場所。洗濯用の物や着替え、タオルなどなど。

小物が多いことや水回りであることも考慮して、プラスチックケースの利用もおすすめです。

右の写真は、造り付の収納の中に既製品のプラスチックケースを入れ込んだ収納例。

あらかじめ、入れたい収納ケースのサイズを調べてから収納棚のサイズを決めれば、スペースを無駄にすることなく入れ込むことができます。

既製品の収納ケースを入れて使うメリットは、
古くなったら買い替えられる
使い方が変わった時に対応しやすい
価格を安く抑えられる
などがあります。




洗面室に付属してあると便利な洗濯室。

雨の日に利用したり、花粉が気になるときなどにあるととても便利。

洗面室のごちゃごちゃしたものを入れ込むこともできるので、洗面室をすっきりとさせるのにも一役買ってくれます。



新築などで間取りが一から決められる場合は、写真のように屋外の物干場と続いた室内物干、衣類収納部屋があるととても便利です。

洗濯物の移動が最小限ですみ、家事の時短になります。



既製品のプラスチックケースを利用した収納


洗面室とつながった洗濯室


窓際に物干竿を設置し、室内干しもできる物干し・収納部屋

  



④キッチンのバックヤード

キッチンをきれいに保つためにとても大切なキッチンまわりの収納の実例です。

食品のストックが多い家庭や食器がたくさんあるという方で予算に多少の余裕がある場合は、パントリーの設置を検討してみるのも良いでしょう。

キッチンの回でもご紹介しましたが、アイランドキッチンのような、物を極力表に出したくないキッチンを採用する場合は、 パントリーとセットで考えることで、見せ場(アイランドキッチン)が美しくと保たれます。

パントリー内は、棚などをあまり作り込み過ぎない方がおすすめ。
手持ちの食器棚を置いたり、簡易的な収納を利用するなど、生活の変化に合わせてアップデートできるようにしておくことで、 いつまでも利用しやすい場所になります。


物がそれほど多くない方は、パントリーほどのスペースがなくても、最適な場所に最適なサイズの収納があれば十分かもしれません。

高すぎる収納や深すぎる収納は、せっかくスペースがあっても使わなくなったり、いらない物をため込んでしまいがちになります。

普段使いには高すぎる吊戸棚はあまりおすすめしません。

食器や食品を収納するには浅い収納が向いている ので、通路の壁面やシステムキッチンの背面などにも意外とたくさん収納ができます。

深い収納の場合は、開き戸ではなく引出しにしましょう。同じスぺースでも収納量がずいぶん違います。

収納したいものをリアルに想像しながら、ほこりをふせぎたいものを入れる扉付の収納と、予算を抑えた棚板だけの収納部分を組み合わせて作ると経済的です。

棚板だけの収納は、取り出しやすいし、洗面室の収納の時にご紹介した、既製品の収納を後から入れ込むことで柔軟にカスタマイズできます。



他の収納にも共通して言えますが、収納は作り込み過ぎないのがポイントです。

お金をかけて作り込んだのに、収納できるものが限られてしまったり、生活の変化に対応できなくなってしまってはもったいない。

収納は、ざっくり作って小分けのボックスを買うというのがおすすすめです。







  


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